SONY α7CⅡ 徹底レビュー!購入して1年経過した僕が使ってみて、良かった所・改善してほしい所などレビューします。

α7CⅡ review

みなさんこんばんは。

『やっちん』です。

今回はソニーのフルサイズカメラ

【α7CⅡ】をご紹介いたします。

いままでSONYのAPS-Cカメラ、α6600で写真や動画を楽しんでいましたが、

そろそろフルサイズのカメラ欲しいなーと思っていた矢先、

昨年、2023年8月29日に【α7CⅡ】が発表!

発売日の10月13日にはじめてのフルサイズミラーレスカメラ【α7CⅡ】がやってきました。

なんと言っても写真も動画も撮れて軽量コンパクトボディ!

写真撮るぞ!って気合いを入れなくても、常にバッグの中にカメラを忍ばせておき、あっ!と思った瞬間にすぐにバッグから取り出せて撮影できる気軽さが最高です。

はじめてフルサイズカメラを購入する方や、現在【α7CⅡ】の購入を検討している方は、ぜひ最後まで読んで頂ければ幸いです。

では行ってみましょう!

目次

α7CⅡはなんでもできる優等生

小型・軽量ボディでどこにでも連れて行ける

α7CⅡの大きな魅力はそのコンパクトさです。

フルサイズセンサーを搭載しているにもかかわらず、α7シリーズの他のモデルと比べて驚くほど小型で軽量。

旅行や日常のスナップ撮影でも気軽に持ち運べるサイズで、特に長時間の撮影や街歩き、旅行の際には大きなメリットとなります。

組み合わせるレンズの大きさによりますが、小型のズームレンズや単焦点レンズと組み合わせると、軽量装備でどこへでも気軽に持っていけます。

α7CⅡα7Ⅳα6600
外形寸法約124.0×71.1×63.4 mm約131.3×96.4×79.8 mm約120×66.9×69.3 mm
重量(バッテリー、メモリーカード含む)約514g約658g約503g

サイズ感は今まで使っていたα6600と似ているので、いつも出かける時に使っている「peakdesignのエブリデイスリング6L」や最近購入した「WANDRDのローグスリング6L」のカメラバッグの比較的小型のカメラバッグにもスッポリ収まります。

※写真は「WANDRD ローグスリング6L」

圧倒的な画質を誇るフルサイズセンサー

※左がα6600、右がα7CⅡ

「α7CⅡ」にはα7Ⅳと同じ、有効画素数3300万画素の裏面照射型CMOSセンサーが搭載されています。

高解像度でディティールが細かく再現され、光の繊細なニュアンスや豊かな色彩をしっかりと捉える事が可能。

さらに暗所での撮影でもノイズが少なくクリアな画質で撮影できるので、夜景や室内などの暗いところでの撮影においても非常に強いカメラです。

また、画像処理エンジンが先代は「BIONZ X」でしたが、最近のソニーのカメラのラインナップで採用されている「BIONZ XR」を搭載しています。

ソニー独自の画像処理エンジンで、写真や映像の画質を決定する重要な要素です。

この「BIONZ XR」により、同じ画素数であっても処理速度が格段に速く、色再現性も高まります。

実際に使用してみると、液晶やファインダーで覗いた時の色彩が豊かで、旧型と比較して「色がリッチで鮮やか」に感じられるのが大きな特徴。

ちなみに、「BIONZ XR」の処理能力は「BIONZ X」の約8倍に達します。

そのため、同じ条件で撮影しても、より豊かな色合いとシャープな描写が実現可能です。

特に写真や映像の品質を重視される方や、既存の「α7C」やAPS-Cモデルからのアップグレードを検討している方にとっては、この進化は大きな魅力でしょう。

動画性能も優れた万能モデル

最近ではyoutubeなどのSNSの普及で、動画撮影のニーズも高まっていますが、「α7CⅡ」は写真だけでなく動画も高い性能で満足できるスペックを搭載しています。

約1.5倍にクロップされてしまいますが、10ビット4K 60Pでの撮影が可能になり、手ブレ補正も従来の「アクティブモード」によってさらに強化されました。

初代の「α7C」や「α6600」には「アクティブモード」が搭載されていないので、手持ちで動きながら動画撮影するときは、ジンバルが必須でしたが、「α7CⅡ」は「アクティブモード」が搭載されているので、ジンバルまで無いにしろ、手持ちで歩きながら撮影する場合でもスムーズで安定した映像が撮影できます。

Vlogや旅行での動画撮影を頻繁に行う方にとって、このアクティブモードは今後必須の機能と言えるでしょう。

高速・高精度なオートフォーカス性能

「α7CⅡ」は最新のAIプロセッシングユニットを搭載し、オートフォーカス性能も大幅に向上しています。

新たに「リアルタイム認識オートフォーカス」が採用され、従来の「リアルタイム瞳オートフォーカス」から一歩進化。

旧モデルでは人物や犬・猫などの動物にのみ対応していた瞳オートフォーカス機能が、「α7CⅡ」では人物はもちろん、動物、鳥、昆虫、車、列車、飛行機など、非常に幅広い被写体に対応するようになりました。

従来ならタッチフォーカスやマニュアルフォーカスを駆使して追わなければならなかった場面でも、わずかに操作するだけで簡単に被写体にフォーカスが合うため、撮影が大変楽になります。

ペットの撮影や動物園での撮影も当然ながら、昆虫・車・飛行機を撮影する時など素早くピントを合わせる事ができるので、シャッターチャンスを逃す機会が断然減りました。

さらに、この強化されたオートフォーカス機能は動画撮影でも活用でき、被写体が動き回っている場面でも確実にフォーカスを追い続けてくれます。

趣味で人物だけでなく、旅先で列車や鳥、飛行機などの撮影機会が多い僕にとって、この被写体認識オートフォーカスの存在は撮影を非常にスムーズにしてくれる頼もしい機能です。

長時間の撮影も可能なバッテリー性能

コンパクトなカメラにありがちな課題はバッテリー持ちの悪さですが、α7Ⅳやα7Rなどにも採用されている「NP-FZ100」バッテリーを採用しており、「α7CⅡ」はその点もクリアしています。

このバッテリーの採用により、1回のフル充電で静止画像を約580枚(ファインダー使用時)から740枚(液晶モニター使用時)まで撮影可能。

この数字はあくまで目安ですが、長時間の撮影でもバッテリーの心配をあまりする事なく撮影に集中できます。

僕が使用していた「α6600」も「NP-FZ100」で、予備バッテリーを1個準備していたので、同じバッテリーを共有できるのも良かった点でした。

操作性

軍艦部には前回同様モードダイヤルが搭載して、3つまでカスタムモードを設定できるため、頻繁に使う設定を瞬時に呼び出せるのが便利です。

また、先代からのアップデートで、写真モード、動画モード、スロー&クイックモードの切り替えができる専用レバーが装備されています。

各モードに個別の設定を保存できるので、場面に応じた素早い切り替えが可能。

また、シャッターボタンも大型化され、押しやすくなっています。

やっと搭載された「フロントダイヤル」

さらに、新たに追加されたフロントダイヤルが非常に便利です。

これまでは、「α7C」や「α6600」にこのフロントダイヤルがなかったため、操作時に1つダイヤルが足りず不便さを感じていましたが、フロントダイヤルの追加により、ほぼ通常サイズのミラーレスカメラと同じ感覚で操作ができるようになりました。

カスタムボタンが増えたがまだまだ足りない・・・

裏面も基本的には操作しやすい設計で、複数のダイヤルが配置されており、柔軟に設定を変更できます。

また、新たにカスタムボタンが追加され、さまざまな機能を割り当てられるのも大きなポイントです。

しかし、APS-C機のα6600でもカスタムボタンが4つあるのに対し、α7C2は2つしかありません・・・

チルト式も良いが、やっぱりバリアングルモニターが使いやすい

背面モニターは初代のα7Cと同様のバリアングルモニターが採用されています。

バリアングルモニターのメリット
  • モニターを横や前に向けることができるため、ローアングルやハイアングル、さらには自撮りやVlog撮影にも適しています。
  • 縦横どちらの構図でも角度調整ができるため、構図や視点に多様性をもたせることができる。
  • 撮影しないときにはモニターを本体に向けて収納することで、傷や汚れから保護することができます。
バリアングルモニターのデメリット
  • モニターを引き出して回転させる動作が必要なため、片手での素早い角度変更はやや難しい。
  • モニターが側面に出る構造のため、頻繁に回転させるとヒンジ部分の消耗が心配

α6600はチルト式で、ローアングルやハイアングルの時に素早くモニターを調整できていたので、バリアングルより直感的に操作できていました。

写真撮影時ではストレスに感じませんでしたが、動画撮影時にはやっぱりバリアングルの自由な角度に変えられる機構の方が撮影しやすいと感じます。

欲を言えば、α7RⅤのような両方可動できる「バリチル」が搭載してくれたなーと思いますが、コンパクトボディが特徴の「α7CⅡ」では無理かな^^;

向上した操作性とタッチ機能の便利さ

「α7CⅡ」では、操作性の面でも大きな改良が加えられました。

特にタッチ操作とダイヤルの充実により、使い勝手がさらに向上しています。

タッチ操作が可能になったことで、撮影中でも直感的に操作できるのが特徴です。

例えば、録画したいときに赤いボタンを軽くタッチするだけで即座に動画撮影が始まり、よく使うホワイトバランスや手ブレ補正のオンオフも上下のスワイプで簡単に呼び出すことができます。

「α7CⅡ」はコンパクトラインであるため、上位モデルである「α7IV」などに比べるとカスタムボタンの数は少ないですが、このタッチ操作のおかげで、カスタムボタンが少なくても頻繁に使う設定や機能をすぐにアクセスできます。

カスタム設定が苦手な方や、どの機能を設定すべきか悩んでしまう方でも、シンプルかつスムーズに操作できる点は大きな魅力です。

ファインダーがより見やすく

「α7C II」には、ファインダーがしっかり搭載されているのもポイント。

屋外の明るい場所でモニターが見づらい時や、フレーミングに集中したいシーンでファインダーがあると非常に便利で、細かな調整をしやすくなります。

「α7CⅡ」は、ファインダー周りの黒い保護部分のフレームが廃止され、電子ビューファインダーが視覚的に一回り大きくなり、最大ファインダー倍率がα7Cは約0.59倍に対し、「α7CⅡ」は約0.70倍にアップしています。

外観上は左上に位置するファインダー部分のサイズに変化はないように見えますが、実際に覗いてみると格段に見やすくなっており、視認性の向上が実感できます。

購入を検討されている方は、ぜひ家電量販店などで実際に覗いて体験してみてください。

APS-C用レンズもガンガン使える

さらに、「α7C II」はAPS-C用レンズも使用できる点が大きな魅力です。

約3300万画素の解像度を活かしてクロップ撮影ができ、APS-Cレンズでも画質を損なうことなく使用可能です。

小型ボディに小型のAPS-Cレンズを組み合わせることで、さらに軽量で機動性の高いセットアップが可能になり、Vlog用途にも非常に向いています。

地味だけど嬉しい改善点

グリップ

※写真は、左α6600、右α7CⅡ

新モデルの「α7CⅡ」は、グリップ部分が持ちやすく改良されました。

従来の「α7C」はコンパクトで軽量という点が魅力でしたが、グリップの奥行きが少なく、手のひらで握り込む感覚ではなく、親指・腹と指先でつまむ感覚に近かったですが、グリップ部分の奥行きが深くなったことで、手のひらでホールドしやすくなりました。

また、グリップ部分のテクスチャも変更され、以前のスムーズな表面から、シボ加工の滑りにくい表面になったことにより、「手が滑る」ことはなく、ホールド感がアップされています。

しかし、APS-C機のα6600やα6700と比べるとグリップの深さはなく、比較するとホールド感が劣るので、同じような筐体なのに、なぜ「α7CⅡ」でも同じグリップできないのか謎。

※写真は、左がα6600、右がα7CⅡ

別売りで「グリップエクステンション」があり、本体下部に取り付けることで小指あまりを解消しホールド感をアップする事が可能ですが、折角のコンパクトボディが損なわれしまいます。

クリエイティブルック機能と人肌の再現性

新しい「α7CⅡ」では、「クリエイティブルック」機能が追加されています。

この機能は、シーンに応じて色味やコントラストを最適化し、撮影したいイメージに合わせた表現を簡単に実現します。

例えば、同じ環境で同じ設定で撮影した場合でも、旧型の「α7C」と比較すると、「α7CⅡ」はより健康的で自然な肌色を表現することができます。

特に、従来モデルでは少し黄みがかって見えることがあった人肌も、「α7CⅡ」ではよりリアルで自然な印象に仕上がるため、ポートレート撮影などでも大きな違いを感じられます。

「α7CⅡ」は内部の画像処理能力や色再現性において進化していて、従来モデルとは一線を画すクオリティが実現されています。

特に、「BIONZ XR」のパワフルな処理性能により、写真や映像においてよりリッチで鮮明な画質を楽しむことができるため、新しいカメラを検討している方にはぜひ一度体験していただきたいモデルです。

α7CⅡのデメリット

デメリット:SDカードスロットがシングル仕様

まず、α7C2のデメリットとして挙げられる点は、SDカードスロットが1つのみという「シングルスロット」仕様です。

この点は旧型のα7Cと変わりません。

たとえば、上位モデルのα7IVではSDカードを2枚挿入できるデュアルスロットを備え、撮影データを両方のカードに振り分けて保存する「振り分け記録」が可能です。

これにより、データのバックアップを確保しながら安心して撮影が行えます。

一方で、「α7CⅡ」はシングルスロットのため、特に仕事で頻繁に使う方にとっては若干不安に感じるかもしれません。

とはいえ、私自身も「α6600」を使ってきましたが、今まで撮影データの消失といった事故はありません。

また、他にも「ZV-1Ⅱ」もシングルスロットですが、不安に感じたことは特にないため、個人の撮影スタイルによってはそこまで神経質になる必要もないかと思います。

とはいえ、これから仕事で撮影の依頼を請け負う方は、2枚のSDカードに保存できるほうが安心かと思いますので、デュアルスロットの機種を選ぶのが最適解かと思います。

α7C2はこんな方におすすめ

1. α7Cユーザーでさらに性能を求める方

「α7CⅡ」は、2020年に発売された「α7C」の後継機ですが、画質、動画性能、操作性などが大幅に向上しています。

コンパクトモデルでありながら、最新技術が詰まっているため、旧型からの買い替えを検討している方には大いにおすすめです。

2. フルサイズ機ではないAPS-Cモデルユーザー

たとえば、「α6400」や「α6600」などのAPS-Cセンサー搭載カメラを使っている方で、フルサイズへのステップアップを考えている方にも最適なモデルです。

「α7CⅡ」はコンパクトかつ軽量で、フルサイズ機でありながら日常使いや旅先でも気軽に持ち運べます。

同じような筐体なので、ボディサイズの違和感はほぼありません。

3. これから写真や動画を始めたい初心者の方

初めてカメラを購入する方にも、「α7CⅡ」はおすすめです。

カメラは重くて持ち運びが不便と感じる方も多いかと思いますが、「α7CⅡ」はバッテリーとSDカードを含めても約514gと非常に軽量。上位モデルの「α7IV」と比べても約140gほど軽く、女性の小さなバッグや通勤用リュックにもすっきり収まるサイズ感です。

旅行やお出かけ時にも負担なく持ち運べるため、「カメラを持ち出す楽しみ」をより感じられるでしょう。

4. メイン機とは別にサブ機が欲しい方

普段メインで別のフルサイズカメラを使っている方で、「コンパクトで手軽に使えるサブカメラが欲しい」という方にもぴったりです。

コンパクトでありながら、最新機能が充実しているα7C2はサブカメラとしても理想的です。

まとめ

以上いかがでしたでしょうか?

初代α7Cから大幅なスペックアップにより、メイン機とし十分すぎるくらいの「α7CⅡ」。

デメリット部分も少なからずありますが、使えば使うほどデメリット部分も気にならなくなってきて、「こんなもんか」と思うようになりました。

ソニー 「α7C II」は、「軽量コンパクト」「フルサイズ性能」を両立した数少ないカメラの1つです。

特に、旅行や日常撮影を楽しみつつ、高品質な写真や動画を記録したい人には最適なモデルといえます。

また、動画制作やVlogに挑戦したい方にも満足度の高い選択肢となるでしょう。

一方で、グリップやカスタムボタンなど、一部改善の余地も感じられますが、それを補って余りある性能と画質を備えており、1年間使い続けても飽きが来ないカメラでした。

初めてフルサイズミラーレスに挑戦したい方、もしくは気軽に持ち運べるセカンドカメラを探している方には、ぜひ検討していただきたい一台です!

最後までお読みいただきありがとうございました。

参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

大阪生まれの大阪暮らし。
仕事は不動産営業で、キャリアは20年以上。
住宅街を歩いていると「この家〇〇〇〇万円位かな・・」と勝手に査定してしまいます。
このサイトでは、大好きなカメラ・ファッション・旅行や生活改善情報など発信していきます。

また、「不動産営業マンと対等に渡り合える知識」をテーマに発信している『やっちん』のブログというサイトも運営しているので、そちらもチェックしてみて下さい。https://yacchin-blog.com/

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